T.M.Revolutionこと歌手の西川貴教さんの夏の定番曲『HOT LIMIT』をイメージした浮世絵風の絵画に注目が集まっています。
西川貴教さん『HOT LIMIT』⇨ネオ浮世絵『灼熱解放図』に大反響「凄い発想力」
現代のモチーフと浮世絵の様式を組み合わせた「ネオ浮世絵」として絵画作品を制作するデジタルクリエイターの紫洛東斎さん(@shiraku_tosai)が7月14日、『灼熱解放図』と題してInstagramに投稿しました。
黒いテープを体に巻き付けた独特の衣装をまとった“ちょんまげ”頭の男性が、『HOT LIMIT』のCDジャケット写真と同じく、両手を頭上で交差させた後ろ姿が描かれています。
投稿には「夏が、ためらいを焼き尽くす。恥じらいを脱ぎ捨てた瞬間、心は自由になる」という言葉と、その英訳文が添えられていました。
投稿には「凄い発想力」「旬すぎる」「西川の兄貴愛されてんなぁ」など大きな反響があり、記事執筆時点(7月21日)で4万4千を超える「いいね!」がついています。
サッカーユニフォーム姿の「美人図」、まげ姿のラッパーも。西川貴教を選んだワケは
紫洛東斎さんは他にも、サッカー日本代表のユニフォームを着用した日本髪の女性がスマートフォンで自撮りする様子を描いた『藍衣自照美人図』や、タトゥーを入れチェーンのネックレスをつけたラッパー風のちょんまげ頭の男性が、スマートフォンを片手に詰めかける群衆に対峙して一人たたずむ『孤影崇拝図』などを発表。現代の生活や文化が浮世絵として描かれることで新鮮な印象を残します。
ネオ浮世絵の制作のきっかけは、「もともと、浮世絵が持つ力強い輪郭線や大胆な構図、人物の表情や動きを象徴的に描く表現に魅力を感じていました。 一方で、浮世絵は歴史的な美術作品として鑑賞されることが多いため、現代のファッションやスポーツ、音楽、SNSで目にする光景を浮世絵の文法で描いたら、今の時代を生きる人にも、より身近に面白く感じてもらえるのではないかと考えたこと」だといいます。
題材を選ぶ際は、「現代を象徴するような分かりやすさがありながら、浮世絵の様式に置き換えたときに、新しい面白さや意外な相性が生まれるものを意識している」と話しました。
「例えば、サッカーユニフォーム姿で自撮りをする女性は、現代では日常的に見られる光景ですが、人物のポーズや視線、衣服の模様などを浮世絵の美人画として捉え直すことで、江戸時代の人物画にも通じるような魅力が生まれると感じました」とのこと。
『HOT LIMIT』の西川貴教さんの場合は「印象的な衣装やポーズ、風を感じさせる演出、画面全体の力強さが、浮世絵の役者絵や武者絵が持つ大胆な表現と非常に相性が良い」と考えたそうです。
デジタルツールで現代の人物や題材を江戸後期の様式に置き換え「浮世絵作品として再構成」
江戸時代の浮世絵といえば木版画と肉筆ですが、ネオ浮世絵は生成AIやPhotoshopなどのデジタルツールを表現手段として活用しており、令和の時代らしさを感じられます。
「まず、作品の題材やコンセプトを決め、構図、人物のポーズ、表情、衣装、髪型、背景など、作品全体の方向性を自分で設計します。そのうえで、江戸後期の美人画や役者絵、錦絵などの表現を意識しながら、人物の顔立ち、輪郭線の強弱、色面の重なり、木版画らしい質感などを細かく指定し、生成と修正を何度も重ねています」
AIを使用してはいるものの、生成した画像をそのまま発表しているわけではなく、人物や衣装、背景、輪郭(りんかく)線などの細部はPhotoshopを使って自力で修正。「作品によっては複数の画像を組み合わせたり、部分的に描き直したりしながら、最終的な画面を整えています」と話しました。
特に重視しているのは「写真を単純に浮世絵風のフィルターで加工するのではなく、現代の人物や題材を、江戸後期の美人画や役者絵の様式に置き換え、一つの浮世絵作品として再構成すること」だといいます。
「江戸時代の絵師が現代の文化や人物を目にしたら、どのように描くだろうか」。こうした発想を軸に描かれた紫洛さんの「ネオ浮世絵」には、日本のみならず海外のユーザーからも多くの称賛のコメントが寄せられています。

7 時間前
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