「いきなり!ステーキ」などを運営するペッパーフードサービスが8月14日、2026年12月期中間期(2026年1~6月)の決算を発表しました。
売上高は79億2200万円(前年同期比12.6%増)。営業利益は1億3200万円となり、前年同期の1億2100万円の赤字から黒字に転換しました。経常利益も前年同期の1億1800万円の赤字から、1億4100万円の黒字となっています。
業績を牽引したのが、主力の「いきなり!ステーキ」事業です。
売上高は75億4600万円(前年同期比12.3%増)、セグメント利益は9億2000万円(同38.7%増)。既存店の売上対策に加え、デリバリーの売上が好調に推移したことなどが利益を押し上げました。
「うな重」や「かつ丼」まで広がるデリバリー専門店
業績回復を支える大きな要因の一つが、デリバリーの好調です。
ペッパーフードサービスは、宅配事業の拡大も進めています。2024年には、SBICとのライセンス契約により運営されているデリバリー専門のゴーストレストラン「いきなり!やきにく」がスタート。2024年12月時点で、全国109店舗で注文できるまでに拡大しました。
2025年11月には、同社初となる「いきなり!ステーキ宅配専門笹塚店」を東京・渋谷区にオープン。通常の店舗とは異なり、デリバリーに特化した店舗です。
この宅配専門店ではブランドの拡充も進めています。2026年4月には、牛カルビや牛ハラミ、牛タンなどを使った焼肉丼・焼肉弁当を販売する「いきなり焼肉」、6月には1700円の「うな重 並」などを販売する「いきなり!うな重」がスタートした。
さらに、7月17日には、新ブランド「いきなり!かつ丼」が加わりました。ロースやヒレ、牛ヒレなどの具材に、玉子とじ、ソース、味噌などの味付けを組み合わせられるかつ丼を販売しています。
現在、同社直営の宅配専門店では「いきなり!ステーキ」を中核に、「いきなり焼肉」「いきなり!うな重」「いきなり!かつ丼」といった複数のブランドを展開。ステーキだけでなく、焼肉、うなぎ、かつ丼までラインアップを広げています。
「生ビール10円」「肉マネークーポン2倍」などの販促も
「いきなり!ステーキ」実店舗でも、さまざまな販促策を打ち出しています。5月には、会員数170万人達成を記念し、全アプリ会員に200円引きクーポンも配布しました。
新規アプリ会員を対象に、生ビールを1杯10円で提供。肉マネークーポンの金額が通常の2倍になるキャンペーンも実施しました。
現在は、人気アニメ『ハイキュー!!』とのコラボを展開。コラボメニューのほか、全国5店舗では店内を作品の世界観でラッピングした仕様になっています。SNS上では「いきなりステーキに若い女性が入店しまくってる!」「ハイキュー!!コラボ行ってきました」といった声が上がっています。
6月にはホロライブ所属ユニット「常MOS」とのコラボも実施しており、新たな客層の獲得にも取り組んでいます。
利益予想を約2倍に上方修正
好調な中間期の実績を受け、ペッパーフードサービスは2026年12月期の通期業績予想を上方修正しました。
経常利益は従来予想の1億2300万円から2億4600万円へと、約2倍に引き上げています。
一時は急速な店舗拡大の反動で大量閉店が相次いだ「いきなり!ステーキ」。現在は、デリバリーの強化やアプリを使った販促、人気コンテンツとのコラボなど、さまざまな施策で攻勢をかけています。

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