「マラソンを走っているあいだ、この体をみんなに見られていたの!?」
ある40代の女性が、マラソン走行中の自身の写真を見て、思わず唖然としました。太もも全体にセルライトが浮き出ていたからです。
女性は自身の体型への葛藤を率直に語ると同時に、見た目に悩む人々に向けて力強いメッセージを発信。この動画は大きな共感を呼び、これまでに約2000件の称賛コメントが寄せられています。
スポーツブラとパンツでマラソンを走る理由
動画を投稿したのは、イギリス在住のブライオニー・ゴードンさん。
強迫性障害やうつ病を患った過去を背景に、これまでジャーナリストや作家として、多方面からメンタルヘルスやボディポジティブの啓発活動に取り組んできました。
自分らしさを貫くSNSの発信は、多くの女性から熱い支持を獲得しています。
ブライオニーさんの活動のひとつが、スポーツブラとパンツでマラソン大会に出場すること。
世界的に有名なロンドンマラソンでは、これまで3度にわたり下着姿で出場し、「運動は、体型に関わらずすべての人のためのものである」と訴えてきました。
堂々と生きていても、いつも自分を愛しているわけではない
ブライオニーさんは4月26日(現地時間)、2026年ロンドンマラソンに参加。
しかし後日、SNSに投稿された自身の写真を見て唖然とします。太ももにセルライトが見えたからです。
ブライオニーさんは、インスタグラムに動画を投稿すると、自身の体に対する率直な気持ちを吐露しました。
「この社会には自己嫌悪がはびこっていて、私自身も自分が嫌になることがあります」
「(自分の写真をSNSで見たとき)、驚がくしました。『走っているあいだ、この体をみんなに見られていたの!?』って」
別の角度から、自分の体を定義しなおす
ショックを受けたブライオニーさんですが、一息ついてから、自分にある言葉を言い聞かせたそうです。
「違う。私が見ているのは、マラソンを完走した女性の太もも。本当にしんどいことも達成できるすばらしい脚」
「ロンドンマラソンに出場するのは、(ウェアを着用していたときを含めると)今回で4度目です」
「この活動を通じて、『これが、リアルな体なんだよ』『これが、私たちの体で成し遂げられることなんだよ』と、伝えたかったんです。あなたの足にセルライトがあるかどうかは、関係ありません」
コンプレックスを煽る「ダイエット業界の広告戦略」
ブライオニーさんは続けて、ダイエット業界の問題についても指摘しました。
一部の広告では「痩せた体型」こそが理想的な美しさであるように謳われ、特定の体型を否定するような見せ方がなされているからです。
「この社会は、私たちに罪悪感を抱かせます。これは、サプリメントをの定期購入やダイエットプランの申し込み、美容のためのクリームの購入につなげるための戦略です」
「ですが、それはすべて、あなたにとっては不要なもののはず。あなたはそのままで、うつくしいんです」
ブライオニーさんに届いた称賛の声
ブライオニーさんの動画には、
「あなたの勇気とうつくしさを誇りに思う」
「私たちは年を取ったけれど、中身はいつだって若々しくいられる」
「マラソンであなたのことを見たけれど、とても力強い女性という印象を受けました」
など、約2000件を超えるコメントが寄せられました。
ボディポジティブ運動とは?
ボディポジティブ運動は、1960年代後半にアメリカで設立されたNAAFA(全国肥満受容促進協会)などの「ファット・アクセプタンス(肥満受容)運動」にルーツがあります。特に、人種差別との二重苦に直面していた黒人女性らが中心となり、社会へ権利を訴えていました。
これが2012年頃からSNSを通じて世界中に急速に拡大。アパレル業界の広告やファッションショーでも、多様な体型のモデルが起用されるきっかけとなりました。

2 時間前
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