美容目的での「マンジャロ処方」をアピる病院にモヤモヤ。人気漫画家「倫理ラインの違う病院」に共感集まる

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漫画家の凸ノ高秀(とつの たかひで)さんが6月13日、病院の待合室で見かけたマンジャロの宣伝ポスターを題材にした漫画を『倫理ラインの日記』と題してSNSで公開した。

ポスターの内容には美容目的での処方を薦めていると捉えられる記述があったという。

マンジャロ処方の整形外科「頭を通り過ぎるんですよね倫理ライン」

凸ノさんが、トレーニング中に背中を痛めて整形外科に行ったところ、「医療の力で健康的に痩せる!!」「マンジャロ処方できます」「当院院長も使用!2ヶ月で●●kg⇨▲▲kgに!」「SNS等で今話題の!」「キャンペーン中」など、減量してズボンがぶかぶかになった人のイラストや院長の顔写真が記載されたポスターが待合室に貼り出されていた。

これに対し「倫理が——」「倫理観のラインが自分とまあまあ違うお医者さんに今から診てもらうんやなワシ——」という凸ノさんの心境が漫画には描かれている。

凸ノさんは、漫画に添えて「まあ色んな考えがあるとは思うものの。 めちゃくちゃ普通の形成外科に貼ってたからビックリしてしまったぜ……!」と投稿。その後、「誤植! 整形外科です!!」と訂正した。

また、一般ユーザーへの応答で「別にいいんですけど、やっぱ診てもらう上で一瞬頭を通り過ぎるんですよね倫理ライン」「糖尿病や肥満症の外来やってる感じじゃなかったんで、ええんか???てなりました」とコメントした。

凸ノさんの漫画には大きな反響があり、記事執筆時点(6月16日)で、投稿には2万4千を超える「いいね!」がついている。

マンジャロ、厚労省が適正使用呼びかけ。製薬会社「深刻な健康被害につながる恐れ」

マンジャロ(一般名・チルゼパチド)は糖尿病治療薬であるが、ダイエット目的での使用やSNSでの無許可販売が現在問題視されている。

朝日新聞によれば、厚生労働省は6月16日、マンジャロなどについて、一部の医療機関が美容目的で使っている実態があるとして、医療機関に対して適正使用を周知するよう自治体に通知を出した。

上野賢一郎厚労相は、「マンジャロは2型糖尿病のみを効能効果として承認されており、臨床試験ではダイエットなどの効果は証明されていない。本来の目的以外で使用した場合に思わぬ健康被害が生じる可能性がある」と6月16日の会見で述べた。

また、マンジャロを製造・販売する米製薬会社の「イーライリリー・アンド・カンパニー」の日本法人は「医師の管理・指導のもとでのみ使用が許可されている薬剤」と同社の公式ホームページ上にコメントを掲出した。

同社は「美容目的など2型糖尿病以外の方に使用された場合の安全性は医学的に確認されておらず、深刻な健康被害につながる恐れがあります」と注意喚起した上で、「無許可での売買・転売は法令違反にあたります」と説明している。

凸ノ高秀さん「少年ジャンプ」や「オモコロ」で活動

凸ノ高秀さんは大阪市出身の漫画家。大阪芸術大学デザイン学科グラフィックデザインコース卒業。

『she is beautiful』を「となりのヤングジャンプ」、『アリスと太陽』を「少年ジャンプ」に連載していた。長澤まさみさん主演・矢口史靖監督の映画『ドールハウス』のコミカライズを担当。記録的エッセイ漫画『日々よ!!』、『おもしろがり屋でいきましょう』など著書多数。

エンタメサイト「オモコロ」で、ネットラジオ番組『ラジオ漫画犬』パーソナリティを漫画家のカメントツさんと共につとめている。

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