日本産「オオサンショウウオの新種化石」を報告、約350万年前

14 時間前 1

全長1.5メートル級に成長した可能性

オオサンショウウオ科は、現生の両生類の中でも最大級の体をもつグループです。

現在は、日本や中国に分布するオオサンショウウオ属、そして北米にすむヘルベンダー属が知られています。

ところが、この仲間の進化史には大きな空白がありました。

特にアジアでは、現生種につながる地域でありながら、漸新世(ぜんしんせい)以降〜現代までの化石記録が少なく、過去にどのような種類がいたのかはよく分かっていなかったのです。

今回調べられた化石は、1995年から1997年にかけて、大分県宇佐市の安心院(あじむ)地域から見つかった3点の椎骨です。

この地層は約350万年前のもので、当時の湖沼環境で形成されたと考えられています。

【発見されている新種の化石の画像がこちら

これらの化石は、以前にもオオサンショウウオ科のものとして報告されていました。

しかし当時は比較できる骨格資料や研究が限られており、正確にどの部位の骨なのか、またどの分類群に属するのかまでは十分に判断できませんでした。

そこでチームは、現生のオオサンショウウオ科の全身骨格や、既知の化石種と比較しながら、3点の椎骨を改めて詳しく分析。

その結果、この化石個体は既知のオオサンショウウオとは異なる、新種新属のオオサンショウウオであることが特定されたのです。

チームは、新種の学名を「リムノスポンディルス・アジムエンシス(Limnospondylus ajimuensis)」和名は「アジムオオサンショウウオ」と命名。

チームはさらに、椎骨の大きさから体のサイズも推定。

現生のオオサンショウウオ科における椎骨サイズと全長の関係をもとにすると、アジムオオサンショウウオは全長およそ1.0〜1.15メートルに達していた可能性があります。

また、骨の表面に残された成長線から、少なくとも17〜18歳前後の個体だった可能性が示されています。

これは、かなり大きく成長した個体だったと考えてよいでしょう。

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