音楽プロデューサーの小林武史氏(64)が9日、都内で行われた、「百年後芸術祭~環境と欲望~内房総アートフェス」(3月23日~5月26日)企画発表会に登壇した。
同イベントは、千葉県の市原市、木更津市、君津市、袖ケ浦市、富津市の内房総5市による芸術祭。総合プロデューサーを務める小林氏は「100年後という未来にはさまざまな問題が想像しうる。同時にここにいるほとんどの人々がいない未来でもある。だからこそ利他的な感覚が生まれるのでは」と持論を展開。「東京に隣接し、今までの成長を支えてきた千葉、内房総は自然の力をまだまだ保有している。自然の力も含め、これからの未来を考えていくのにふさわしい場所」と語った。
「通底縁劇・通底音劇」というタイトルを掲げ、4会場で小林氏プロデュースのスペシャルライブを開催。フランスの文学者、アンドレ・ブルトンの「通底器」から着想を得たもので「繋がるはずのないものが繋がる、というイメージで作っている」と説明。Mr.Children桜井和寿、シンガー・ソングライターのスガシカオ、エレファントカシマシ宮本浩次、元BiSHで歌手のアイナ・ジ・エンドらが出演する。
4月6日には富津公園ジャンボプール(予定)でアイナ・ジエンドをフィーチャーしたライブ「不思議な愛な富津岬」、4月20、21日にはクルックフィールズ(木更津市)で桜井和寿、スガシカオを中心とした「super folklore」、5月4、5日には君津市民文化ホールで宮本浩次を中心とした「dawn song」、5月12日には袖ケ浦市民会館で荻野目洋子、MOROHAをフィーチャーした「茶の間ユニバース」が行われる。
ほかにも、国内外のアーティストによる作品の展示や、食をテーマとした体験型プログラムが行われる。
北川フラムアートディレクター(77)も登壇した。