夜8時以降の「1000ルクス超」で眼疾患リスクが上昇
私たちの体には、昼と夜のリズムに合わせて働く体内時計があります。
この体内時計は、朝の光や夕方の暗さを手がかりにして、睡眠、ホルモン分泌、代謝などを調整しています。
そして目は、ものを見るためだけでなく、この光の情報を体内時計へ伝える重要な器官でもあります。
そのため研究者たちは、夜間の強い光が目そのものの老化にも関係するのではないかと考えました。
今回の研究では、UK Biobankに登録された参加者のうち、解析開始時点で眼疾患のない8万2826人が対象になりました。
参加者は、フィットネストラッカーのような手首装着型デバイスを7日間連続で身につけました。
この機器は、参加者の動きだけでなく、浴びている光の強さを1.2秒ごとに記録できるものでした。
その後、チームは参加者の健康状態を中央値で7.85年追跡し、新たに発症した眼疾患を調査。
その結果、追跡期間中に6058件の加齢に関連した眼疾患が確認されました。
解析で特に注目されたのは、夜8時から11時30分までの光曝露です。
この時間帯に平均1000ルクスを超える強い光を浴びていた人では、加齢黄斑変性のリスクが31%、白内障のリスクが18%、緑内障のリスクが47%高くなっていました。
1000ルクスの明るさとは、例えば、百貨店の売場、パチンコ店内、事務所の蛍光灯下などが挙げられます。
また、夕方から夜にかけての光曝露が100ルクス増えるごとに、加齢関連眼疾患全体のリスクは0.9%上昇していました。
さらに、強い光の中で過ごす時間が長いほどリスクが上がる傾向も確認されています。
つまり今回の結果は、夜の強い光が一時的にまぶしいだけでなく、長期的な目の健康にも関係している可能性を示しているのです。






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