台湾の団体、熊本の被災地に個室テント・簡易ベッドを寄贈。「少しでも快適に安心して過ごせるよう」、八代市の避難所で活用へ

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台湾の仏教系慈善団体「慈済基金会」(ツーチーききんかい)は、令和8年熊本地震の被災地で役立ててほしいと、避難所で使える個室テント(簡易間仕切り)240セットと、簡易折りたたみベッド148台を寄贈した。

慈済基金会の日本支部はハフポスト日本版の電話取材に対し、簡易ベッドや個室テント40セットは8月3日午前に八代市の救援物資センターに届けられたと話し、現地のニーズに合わせて避難所などで活用される予定とした。

第二弾として追加で送られた個室テント200セットは、今日にも熊本に到着する予定。

「熊本加油(熊本がんばれ)」「一日も早く平穏な日常が戻りますように」

慈済基金会は公式SNSで、「熊本加油(熊本がんばれ)」「救援活動が順調に進みますように。そして、一日も早く平穏な日常が戻りますように」と投稿。

テントや簡易ベッドの寄贈については、以下の様に綴った。

「慈済に寄せられた情報によると、避難所では多くの高齢者の方がマットを敷いて休まれています。ご高齢の方々が少しでも快適に、そして安心して過ごせるよう、慈済は現地のニーズに合わせて継続的に物資を準備しています」

テントや簡易ベッドは、台湾の航空会社「チャイナエアライン(中華航空)」が無償で輸送協力した。

慈済基金会からは被災地調査チームが来日。日本支部のメンバーと合流して、被災状況や支援のニーズ調査などを行っている。

3日には八代市の小野泰輔市長を表敬訪問し、市長から直接、必要な支援のニーズについて聞き取り調査を行った。調査チームは、断水が続く被災地で使えるようにと、浄水設備を台湾から持参し、寄贈した。

被災地の様子について被災地調査チームは「(熊本市内から)八代市に近づくにつれ、被災の様子が次第に明らかになり、古い家屋が倒壊したり、屋根の一部が崩れ落ちて道路に散乱したりしている光景が確認されました」と報告し、今後の支援については以下のように綴っている。

「今後、現地の関係機関が必要と判断した場合には、チームは迅速に物資を調達し、被災地へ届ける体制を整えています」

避難所、プライバシー守る間仕切りなく、雑魚寝状態

熊本県の八代市や宇城市などの避難所をめぐっては、地震発生から時間が経過するにつれ支援が拡充されている一方で、8月3日時点でも、体育館などでプライバシーを守る間仕切りなどなしの雑魚寝で被災者が就寝する様子が報じられている。

そのような状況は、2011年に発生した東日本大震災や、2016年の熊本地震、2024年の能登半島地震の避難所の環境と変わらず、SNSでは「改善されていない」「変わっていない」との指摘も多くあがっている。

間仕切りなどはない体育館の避難所で、タオルなどを敷いて横になる被災者。この体育館にはエアコンは整備されている=8月3日日午前、熊本県八代市
間仕切りなどはない体育館の避難所で、タオルなどを敷いて横になる被災者。この体育館にはエアコンは整備されている=8月3日日午前、熊本県八代市

時事通信社

かねてから、災害発生時の避難所をめぐっては、簡易ベッドや間仕切りの整備など、環境改善の必要性が指摘されてきた。

各地の自治体は整備を進めている一方で、政府が定める指針の基準を満たす自治体は多くないとみられている。

熊本県宇城市の避難所で、床にござと段ボールを敷いて横になる被災者=7月29日、熊本県宇城市
熊本県宇城市の避難所で、床にござと段ボールを敷いて横になる被災者=7月29日、熊本県宇城市

Philip FONG via AFP=時事通信社

令和8年熊本地震の避難所でも被災者は、薄い毛布やござ、段ボール、マットレスなどを敷いて就寝せざるを得ない状況で、朝日新聞の取材に対しても「段ボールのベッドがあると楽だけど……。毛布だけだと腰が痛くて、夜中に何度も目が覚める」との声が寄せられている。

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