
この記事の要点
- Santiment分析「仮想通貨は死んだ」投稿が年内3度目の急増
- 1万BTC超の大口は90件に増加、6か月ぶり高水準
「仮想通貨は死んだ」急増の裏でBTC大口は蓄積
ブロックチェーン分析企業Santiment(サンティメント)は2026年8月13日、仮想通貨(暗号資産)市場で「死んだ」「終わった」といった恐怖関連ワードがSNS上で急増しているとの分析を公表しました。
こうした悲観が強まる背景には相場の低迷があり、ビットコイン(BTC)は約6万3,000ドル(約945万円)前後で推移し、2025年10月に記録した史上最高値の約12万6,000ドルから半値近い水準まで下落しています。
価格低迷が続くなか、サンティメントは一時的な下落を長期的な失敗と捉える投資家が増える局面ほど悲観的な言葉が広がりやすく、過去には同様の現象が相場の反転前にも確認されたと説明しています。
Crypto “dead” chatter is rising again. Words like dead, dying, over, ended, ending, and finished are gaining traction across X, Reddit, Telegram, and other crypto channels.
This is fear language. It usually appears when retail patience is breaking, prices feel stuck, and… pic.twitter.com/QACJfM5ncK
— Santiment Intelligence (@SantimentData) August 13, 2026
仮想通貨市場で「終わった」「死んだ」といった悲観的な声が、再び増えています。X、Reddit、Telegramなどの仮想通貨コミュニティでは、「dead」「dying」「over」「ended」「ending」「finished」といった言葉が目立つようになっています。
これは典型的な「恐怖」を示す言葉です。価格がなかなか動かず、個人投資家の忍耐が限界に近づくと、一時的な相場の低迷を「市場そのものが終わった」と捉える動きが強まります。
暗号資産市場では、参加者の多くが「もう上昇はない」と確信し始めたときに、相場がその逆方向へ大きく動くことがあります。
ビットコインが重要な水準を維持し、大口投資家が買い集める一方で、強制的な売りが減少しているのであれば、長期的な視点を持つ投資家にとっては、むしろ魅力的な局面となる可能性があります。
一方、投資家の悲観がSNS上に広がるなかでも、オンチェーンでは大口によるBTCの蓄積が進んでおり、市場心理とは対照的な動きがみられています。
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大口ウォレット90件に増加、6か月ぶり高水準
SNS上で仮想通貨への悲観が強まる一方、BTCを1万枚以上保有する大口ウォレットは過去8週間で6件増え、合計90件と6か月ぶりの高水準に達したとサンティメントは明らかにしました。
同じ時期には10〜1万BTCを保有する中〜大口ウォレットも蓄積を進め、7月29日以降だけで約15億ドル(約2,250億円)相当を買い増したとみられています。
これとは対照的に、少額を保有するマイクロウォレットは8月を通じて残高を減らしており、サンティメントは悲観が広がる小口から大口へBTCが移る動きが続いていると分析しています。
小口の残高が減る一方で大口による買い増しが続いていることから、同社は当面、BTCが6万ドルを下回る可能性よりも、7万ドルを上回る可能性が高いとみています。
SNS上の恐怖関連ワードを日次で追跡
SNS上で広がる悲観を捉えるため、サンティメントは自然言語処理(NLP)を用いてX・Reddit・Telegram上の投稿を分析し、仮想通貨に対する恐怖関連ワードの出現量を日次で追跡しています。
この集計では、恐怖関連ワードとビットコインやイーサリアム(ETH)などの銘柄名が同時に含まれる投稿量を価格推移と照らし合わせ、投資家の悲観が強まる時期と相場の値動きを比較しています。
2026年3度目の恐怖急増、過去2回は底値圏
サンティメントの追跡データによると、2026年は2月と6月にも恐怖関連ワードが急増しており、今回で年内3度目のピークにあたるとしています。
過去2回はいずれも恐怖関連ワードがピークに達した後に相場が反発しており、同社は投資家の悲観が強まった時期と底値圏が重なっていたと指摘しました。
今回の恐怖関連ワード急増の背景として、ハードウェアウォレット「Coldcard(コールドカード)」の不正利用や、米国のCLARITY(クラリティ)法案の採決延期を挙げています。
過去の反発局面と足元の大口による買い増しを踏まえ、サンティメントは現在の相場環境について、忍耐強い買い手に有利になりやすいと分析しています。
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悲観と大口蓄積の乖離は相場反転の兆候か
市場全体でも低迷は鮮明で、仮想通貨の時価総額は8月中旬時点で約2.2兆ドル(約330兆円)と、2025年10月に記録した過去最高の約4.27兆ドルからおよそ半分の水準まで縮小しています。
相場の低迷に加えて、クラリティ法案の上院採決も9月中旬以降にずれ込む見通しとなり、規制を巡る不透明感が投資家心理を冷やす要因になっているとみられます。
こうした市場環境でも大口によるBTCの買い増しは続いており、SNS上で悲観が強まる一方、オンチェーンでは大口による蓄積が確認されています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=159.06 円)
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Source:Santiment X投稿
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

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