ワタリガラスは「死骸が集まる場所」を予測していた

2 ヶ月前 19

ワタリガラスは「オオカミを尾行していなかった」と判明

ワタリガラスは、カラスの仲間の中でも大型で、知能の高さでも知られる鳥です。

これまでの研究では、食べ物の隠し場所を記憶するなど、優れた記憶力を持つことが示されてきました。

また彼らは、「スカベンジャー(腐肉食動物」としても有名です。

特にイエローストーンでは、オオカミが獲物を倒すとすぐにワタリガラスが集まってくることから、研究者たちは長い間、ワタリガラスはオオカミを直接追跡していると考えていました。

そう考えられてきたのには理由があります。

オオカミは大型動物を狩り、その死骸の一部を残します。

ワタリガラスはその死骸を利用できるため、オオカミの後ろをついていけば効率よく食事にありつけるはずだからです。

しかし実際には、それを示す直接的なデータはほとんどありませんでした。

そこで研究チームは今回、イエローストーン国立公園で69羽のワタリガラスを捕獲してGPS追跡装置を装着し、すでに追跡されていた20頭のオオカミや11頭のピューマのデータと合わせて、2年半にわたり移動経路を比較しました。

研究者たちは、ワタリガラスは本当にオオカミを尾行しているのか、どのように死骸へたどり着いているのか、どんな場所を優先的に利用しているのかを調べたのです。

その結果、意外な事実が見えてきました。

研究期間中、ワタリガラスがオオカミを長時間にわたって追跡した例は、ほぼ1回しか確認されませんでした。

つまり彼らは、私たちが想像していたほど“オオカミの後ろを飛び回っていた”わけではありませんでした。

それにもかかわらず、ワタリガラスは観察されたオオカミの獲物のほぼ半数で、死後7日以内に確認されていました。

では彼らは、一体どうやって獲物の場所を見つけていたのでしょうか。

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