2026年で第130回を迎えた「ボストンマラソン」が4月20日(現地時間)、米マサチューセッツ州で行われました。
ゴール直前であるランナーを緊急事態が襲い、その後の”展開”がSNSで話題を呼んでいます。
3時間近く走り続け、フルマラソン(42.195キロメートル)のゴールまで残り数百メートルに迫ったところで、ランナーのエジェイ・ハリダーシさん(ノースイースタン大学 4年生)は地面に倒れ込んでしまいます。
ハリダーシさんは何度も立ちあがろうと試みますが、足に力が入らないようです。その間、ほかのランナーたちは、通り過ぎて行きます。
ですが次の瞬間、2人のランナーが足を止めました。イギリス出身のアーロン・ベッグスさんと、ブラジル出身のロブソン・オリベイラさんです。
2人は倒れてしまったハリダーシさんと肩を組み、歩幅を合わせながら、ゴールへと再び走り始めました。
撮影された映像には、沿道から大きな声援と拍手が送られる様子もうつっています。
マサチューセッツ州出身で、小さいころからボストンマラソンを見て育ったというハリダーシさん。今回が初出場だったそうです。
ハリダーシさんは、地元紙ボストン・ヘラルドの取材に「明らかに26マイル地点(41.8キロメートル)で調子が悪くなった」「這って進むつもりだった」と転倒時を振り返りました。
ハリダーシさんは、ベッグスさん、オリベイラさんと一緒にゴールしたそうです。
ですが、カナダの公共放送CBCによれば、助けた2人はそれぞれの自己ベストを犠牲にすることになったといいます。それでも助けた理由について、2人はこう語っています。
ベッグスさんは英BBCの取材に「なぜ彼を助けたのか自分でも説明できません。ただ、本能的に彼のほうへ向かいました」「私がしたことは、ただ誰かを助けただけです」と話します。
ゴール後、脱水症状になったオリベイラさん。それでも助けた理由「2人でなら1人より…」
一方、ゴール後には、自身もひどい脱水症状で医療処置を受けていたオリベイラさん。「自分1人では助ける力がないとわかっていた」にもかかわらず、助けた理由について、自身のインスタグラムにこうつづっています。
「ほんの一瞬の決断でした」
「自分1人で彼を助ける力がないとわかっていました。『もし誰かが立ち止まるなら、私も立ち止まって助けよう』と思ったんです」
「ベッグスさんが立ち止まってくれたおかげで、2人でなら1人より力強いと思ったから、自分が力になれると確信しました」
このシーンがSNSで注目後、3人はお互いのアカウントをメンションしたり、コメントを返したりするなど、交流を深めているようです。
「真のチャンピオン」「助けた2人にもいいことがありますように」SNS絶賛
SNSでは、
「心温まる瞬間ですね。困難な世の中にもかかわらず、人のやさしさが垣間見えて、うれしい気持ちになりました」
「献身的な姿勢が本当に素晴らしいです」
「彼らこそ、今年のボストンマラソンの真のチャンピオンです!」
「助けた2人にもいいことがありますように!」
など、称賛の声が多数寄せられています。

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