トランプ氏のG7各国首脳に対する侮辱、緊張関係の高まりを浮き彫りに

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(CNN) 主要7カ国首脳会議(G7サミット)が15日、フランス東部エビアンで開幕した。トランプ氏はここ数カ月、G7首脳らの大半を再三にわたって侮辱し、かつては敬意を払っているように見えた首脳らとの過去の遺恨を再燃させたばかりか、新たな確執まで生み出している。

最近の怒りの根底にあるのは、各国首脳が米・イスラエルによる対イラン戦争に加わろうとしなかったことだ。トランプ氏が週末に発表したイランとの合意を受け、この問題は首脳会議での焦点となる見通しだ。

だが実際のところ、トランプ氏とG7首脳陣の関係の難しさは今に始まったことではなく、その歴史は1期目の緊張に満ちたG7サミットにまでさかのぼる。ほとんどの場合において各国首脳はトランプ氏の批判をあしらおうとしてきたが、ここにきて反撃もみられ始めている。

トランプ氏が最も長く知る相手は、今回の議長国であるフランスのマクロン大統領だ。そのため、両氏の関係は最も複雑に見える。ある日は敬意を示し、翌日はマクロン氏の夫婦生活をやゆする、といった具合だ。トランプ氏とうまく付き合う能力を誇っていたマクロン氏の発言は最近、いらだちを募らせているように聞こえる。

トランプ氏とカナダのカーニー首相の関係は昨年、少なくともトルドー前首相との険悪な関係に比べれば順調な滑り出しに見えた。だが、貿易をめぐる対立や、カーニー氏が今年に入りスイス・ダボスで行った力強い演説を受け、トランプ氏の見方は変わった。カナダを米国の51番目の州にするという脅しを踏まえ、最近では同氏を「カーニー知事」と呼ぶようになっている。

英国のスターマー首相ほどトランプ氏との関係を育むことに時間を費やしてきた首脳は欧州でほかにいないかもしれない。昨年の大半は、それがうまくいっているように見えた。だが、スターマー氏が対イラン戦争を支持しようとしなかったことで関係は悪化。今やトランプ氏は同氏を「ウィンストン・チャーチルではない」と切り捨てている。

ドイツのメルツ首相は、トランプ氏の祖父がドイツ出身であることから、その出生証明書を持参してホワイトハウスを訪れ、好印象を残した。だが、メルツ氏が対イラン戦争に疑問を呈し、米国は「イラン指導部に屈辱を与えられている」と述べたことで、トランプ氏が好む欧州首脳の1人という立場は失墜した。

欧州首脳としてトランプ氏と最も歩調を合わせてきたイタリアのメローニ首相でさえ、対イラン戦争への参加を拒んだことで、トランプ氏の不満の矛先にならざるを得なかった。メローニ氏はその後、トランプ氏によるローマ教皇レオ14世への攻撃を「容認できない」と断じ、トランプ氏は同氏を激しく批判。メローニ氏のような揺るぎない盟友でさえ怒りを回避できないことが明らかになった。

G7の最も新しいメンバーである日本の高市早苗首相は、これまでのところおおむねトランプ氏の怒りをかわしている。高市氏は、暗殺された安倍晋三元首相との共通のつながりを支えに、トランプ氏との緊密な個人的関係を築くことを使命としてきた。それでもトランプ氏は日本が対イラン戦争への参加を拒んでいることについては批判的で、今年に入って行われた大統領執務室での会談中に真珠湾攻撃を引き合いにした不用意な冗談をとばし、日本国内の不興を買った。

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