トランプ政権、新型大統領専用機の安全上の懸念報じた米紙記者らに召喚状 情報漏洩元特定する狙い

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(CNN) 新たなエアフォースワン(大統領専用機)として使われているカタール寄贈のジェット機をめぐり、安全上の懸念について報じた米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)の記者4人が司法省から召喚状を受け取った。同紙が11日に報じた。

4人は、15日にマンハッタンの連邦大陪審で証言するよう召喚された。連邦捜査官が記者らの自宅を訪れ、召喚状の一部を届けたという。

NYTは報道の中で、この裁判所命令に異議を申し立てる考えを示した。こうした命令は極めて異例であり、公共の利益にかかわる情報を報道機関が収集する能力に直接的な脅威をもたらすとしている。

今回の召喚状からは、トランプ政権がNYTに情報を漏らした人物を特定しようとしていることがうかがえる。同紙は今週、トランプ氏がシークレットサービス(大統領警護隊)から安全上の懸念が示されたことを受け、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が開かれたトルコから旧型の大統領専用機で出発したと報じていた。

連邦捜査局(FBI)のパテル長官は10日、記者らへの証言命令が出される前にホワイトハウスで当局者らと面会し、新型機の安全上の懸念をめぐる情報開示に関してFBIが行う調査について協議していた。事情に詳しい複数の関係者がCNNに明らかにした。

関係者の1人によると、パテル氏は同日、この調査を指揮するよう自身に任命したトランプ氏とも電話で話した。

CNNは協議後の米東部時間午後6時44分ごろ、パテル氏がホワイトハウスの敷地を後にする姿を確認した。この会合の内容はこれまで報じられていなかった。

複数の関係者がCNNに明らかにしたところによると、トランプ氏はカタールから贈られた4億ドル(約650億円)の大統領専用機の安全上の懸念をめぐる報道に激怒している。同機にトルコから米国へ直接向かうのに十分な装備が施されていなかったことが公になったここ数日は当惑し、怒りを募らせていたという。

トランプ氏は報道機関への情報漏洩(ろうえい)をめぐり、連邦調査を繰り返し求めてきた。米紙ワシントン・ポストと米紙ウォールストリート・ジャーナルは今年、国家安全保障上の情報漏洩調査に関連して、米政府が複数の記者に召喚状を出すのを阻止するため、非公開の法廷闘争を繰り広げた。

NYTも今回、同様の状況に直面している。同紙編集室の首席弁護士であるデービッド・マクロー氏は、11日の声明で召喚状を非難。「連邦法執行機関の捜査官が報道記者の自宅玄関に現れるという光景は、憲法と、憲法が保障する報道の自由を信じる全ての米国人の良心を揺さぶるはずだ」と述べた。

「この厚かましい行為は、記者をおじけづかせて仕事をさせないようにし、国民が自国で起きていることを知るのを妨げようとする試みにほかならないものとみなされるべきだ」(マクロー氏)

司法省の報道担当者は11日、CNNへの声明で、NYTの記者らは調査対象ではないと述べた。

「どの政権も、国家安全保障にかかわる情報の漏洩犯罪に対処してきた」と報道担当者は述べた。「国家安全保障の侵害を調査する必要がある限り、われわれは今後もそれを続ける。明確にしておくと、対象は記者ではなく、機密情報を漏らしている者だ」

NYTによると、FBI高官は同紙に連絡し、国家安全保障上の問題を理由に8日の記事を掲載しないよう求めたが、その問題が何なのかについては説明を拒んだ。10日に出された召喚状にも詳細は記されておらず、記者らは「刑法違反の疑いに関して」証言するよう求められているという。

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