「我々に見えていることに、気づいていないのでしょうか…」
アメリカ・トランプ大統領の肝煎りの改修工事後に、緑色に染まった「リフレクティング・プール」。
この人工池を褒め称えたFOXの記者が、他局のニュース司会者に笑われた。
ワシントンD.C.のリンカーン記念堂にあるリフレクティング・プールは、6月上旬に改修工事を終えた。
トランプ氏は4月に、この人口池を7月の建国250周年記念イベントまでにきれいして、底をアメリカの国旗の青に塗り直すと発表した。
トランプ氏はこの時、リフレクティング・プールに藻が浮いているのは歴代民主党政権の責任だと非難。
5月には排泄物にまみれたリフレクティング・プールにバイデン前大統領やオバマ元大統領が浮かぶAI画像を投稿した。
リフレクティング・プールの改修工事は7月上旬に完了したが、池は狙い通りアメリカ国旗のブルーを映し出すようになってはいない。
工事完了から1週間も経たないうちに再び藻が浮かび始め、すぐに全体が緑色に染まった。
多くのメディアが緑に染まる池を取り上げる中、トランプ氏擁護に回ったのがFOXの保守系ニュース番組『ジェシー・ワッターズ・プライムタイム』のジョニー・ベリサリオ記者だ。
ベリサリオ記者は6月15日に放送された現地からの中継で池の色に触れて、大統領ではなく民主党を批判。
「私は今、新しく改修されたリフレクティング・プールに来ています。この場所は、アメリカ国旗のような青色に塗られています。民主党は『緑色の藻がある、ひどい見た目だ』と言うでしょう。でも、今まさにプール清掃業者が掃除をしています。そんなことをする大統領は他にはいません」と述べた。
しかし、そう話すベリサリオ記者の背後にあるリフレクティング・プールの水面は濁った緑色をしている。
ニュース専門チャンネルMS NOW司会者のクリス・ヘイズ氏は16日の放送で、このベリサリオ氏の中継を紹介した後に吹き出し、「私たちに、背後の水が見えてるって気づいてないでしょうか?」と突っ込んだ。
プールと勘違いした?
改修工事はなぜうまくいっていないのだろうか。
ヘイズ氏は番組で、「大統領はリフレクティング・プールを泳ぐプールと勘違いしたのではないか」という仮説を立てている。
リフレクティング・プールは「プール」という名前が付いているものの、実際には水面に周囲の景観を映し出すことを目的として設計された、浅い人工池だ。
ヘイズ氏は「リフレクティング・プールは泳げるプールではないし、一般的なプールと同じ浄化システムが備えられていなければ、目的も違う」と指摘。
「ほとんど動かない水を張った反射池です。これまでのトランプ氏の数多くの計画と同様、今回もアメリカ国民は大きく見苦しい後始末を押し付けられ、保守派は『すべてが本当に素晴らしい』と振る舞わなければならないという状況に陥っています」と述べた。
ワシントンポストによると、オバマ大統領(当時)も2012年にリフレクティング・プールの改修工事をしたが、この時も工事後に水が緑色に変色した。
ヘイズ氏は、トランプ氏はオバマ氏批判の一環として今回の改修工事に力を入れているように見えるという持論も展開。
「まさにトランプ氏らしい話です。どうでもいいことに異常なほど執着し、説明責任を果たさないまま納税者のお金を使ってあらゆることを台無しにしておきながら、それを『大きな改善だ』と言い張り、後始末を他人に押し付けるのです」と述べた。
濁った緑色の水に注目が集まる中、トランプ政権はリフレクティング・プールの水質改善を行っている。
内務省の広報は17日、「高度ナノバブル・オゾン技術」でリフレクティング・プールの藻類を除去し、「過酸化水素」を使用して状況を改善しているとハフポストUS版の取材に述べた。
広報はこの除去方法で「生物や環境に有害な副作用は一切ない」としているが、藻が完全に除去されるのがいつ頃になるかについての見通しは明らかにしなかった。

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