ジョン・ガリアーノ氏の回顧展、メトロポリタン美術館での2027年開催中止 批判の高まり受け

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(CNN) 米ニューヨークのメトロポリタン美術館(MET)は31日、声明で、同美術館で開かれる「メットガラ」に関連する回顧展に英国のファッションデザイナー、ジョン・ガリアーノ氏をテーマとすることを見送ると発表した。

METとファッション誌「ヴォーグ」のグローバル編集ディレクター、アナ・ウィンター氏がメットガラでガリアーノ氏をたたえると決定したことをめぐっては、批判の声が高まっていた。ガリアーノ氏は2011年、パリのカフェで「私はヒトラーが大好きだ」と発言し、反ユダヤ主義的な暴言を吐く様子を捉えた映像が出回ったことを受け、ディオールを解雇され、出自、宗教、人種、民族に基づく「公然侮辱」の罪で有罪を言い渡されていた。毎年5月の第1月曜日に開かれるメットガラは来年、ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)犠牲者を追悼する「ヨム・ハショア」と重なる予定だった。

ガリアーノ氏は31日に発表した声明で、「関係者全員と熟慮し、話し合いを重ねた結果、非常に悲しいことではあるが、現時点では展覧会を開催しないことが最善だと判断した」と述べた。「過去の私の言葉によって生じた苦痛、とりわけユダヤ人とアジア人の地域社会を傷つけたことに、私は全責任を負い続けており、申し訳ないと深く感じている」。ガリアーノ氏は「自身をめぐる議論によってMETを難しい立場に置いたり、(展覧会の主催団体である)コスチューム・インスティテュートの素晴らしい仕事から注目をそらしたりすることを望んでいない」という。

METのコスチューム・インスティテュートのキュレーター、アンドリュー・ボルトン氏は、美術館が発表した声明で、「この展覧会が引き起こした苦痛と懸念」を認識しており、「十分な話し合いを経て、開催を進めないという決定を支持する」と続けた。米出版大手コンデナストの最高コンテンツ責任者で、1995年からメットガラの運営を統括してきたウィンター氏は、ガリアーノ氏の決断について、「非常に勇気のあるもので、彼がどういう人物であるかを示すものだ」と述べた。

ガリアーノ氏のデザインは、演劇的な表現やディテールへのこだわりで高く評価されることも多く、業界でカルト的な人気を獲得してきた。METでの回顧展が実現していれば、2017年のコムデギャルソンの川久保玲氏、1983年のイブ・サンローラン氏に続き、存命のファッションデザイナーとしては3人目になるはずだった。

原文タイトル:The John Galliano 2027 Met Gala has been canceled(抄訳)

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