ウクライナ防空システム、ロシアの弾道ミサイルをほぼ迎撃できず 大規模攻撃で9人死亡

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(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアによる夜間の攻撃で死者が出たことを受け、西側諸国に防空システムの供与を改めて訴えた。この数時間前には米国のトランプ大統領がウクライナに地対空誘導弾システム「パトリオット」の迎撃ミサイル製造を認めるとの公約を後退させていた。

ロシア軍による大規模な空からの攻撃は2日間で2度目となる。ロシアは、広大な前線で進軍に苦戦するなか、ウクライナに重要な防衛システムが不足している状況を露呈させようとしているようだ。

キーウのクリチコ市長によると、今回の攻撃は首都キーウとその周辺地域を標的としたもので子ども4人を含む少なくとも9人が死亡し、30人が負傷した。

弾道ミサイル27発のうち、ウクライナが撃墜したのはわずか1発だった。

ゼレンスキー氏はこれまでにもたびたび西側諸国に対し、防空システムの供与を訴えてきた。ウクライナでは、米国製パトリオット迎撃ミサイルが不足している。パトリオットは、特定の高度な弾道ミサイルを撃墜できる唯一の防衛システムだ。

ここ数週間で状況は一段と切迫している。ロシアの大規模な攻撃によって民間人の命が奪われているためだ。ウクライナ当局によると、ドニプロ州の村で先月30日、民家に弾道ミサイルが着弾し、子ども4人を含む一家の少なくとも6人が死亡した。

夜間の攻撃を受け、ゼレンスキー氏は1日、テレグラムに「パトリオットシステム用のミサイルが不足している。まさにこの不足が、ロシアにこうした致命的な攻撃を実行させている」と投稿した。

トランプ氏は先月31日、ウクライナにパトリオット迎撃ミサイルのライセンス生産を認めることには慎重だと述べた。ライセンス生産の構想については、トランプ氏が先月、トルコで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に合わせて初めて発表していた。

トランプ氏はキャンプデービッドで開かれた閣議で、「そのことを協議しているが、そうした技術を提供するのは難しい」とし、「非常に慎重にならなければならない」と述べた。トランプ氏は、ウクライナが将来的にパトリオット迎撃ミサイルを米国に対して使用するリスクについて、その可能性は低いと認めながらも特に懸念を示した。

今回の検討は、先月の姿勢を一転させた形となる。

キーウにいるCNN取材班は、夜間に少なくとも3回の爆発音を聞いた。

攻撃の大半はキーウに集中したものの、ゼレンスキー氏によると、ドニプロペトロウシク、スーミ、ハルキウ、ポルタワの各州も標的となった。

ゼレンスキー氏は「建物18棟と学校、リトアニア大使館、インフラ施設が損傷した」と述べた。

ロシアの強力な弾道ミサイルは極めて高速で飛来するため、ウクライナが迎撃するのは非常に難しい。最も高度なミサイルの一部は、米国製パトリオット防空システムでしか撃墜できない。

地元当局のデータによると、過去24時間にウクライナ全土で民間人少なくとも14人が死亡し、87人が負傷した。

一方、ロシア国防省によると、ロシアは一晩で、モスクワ州上空での迎撃を含め、自国領を標的としたウクライナのドローン(無人機)274機を迎撃、破壊した。

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