イーサリアム次期改修「アカウント抽象化」搭載へ|L1・L2統一へ模索

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この記事の要点

  • イーサリアム次期改修で「アカウント抽象化の実装方針」を決定
  • 実現すればガス代をETH以外の資産で支払い可能に

まずはイーサリアム(ETH)を詳しく

ETHアカウント抽象化、ヘゴタで搭載へ

イーサリアム(ETH)のコア開発者会議(ACD)の運営を担うnixo.eth氏は2026年8月28日、アカウント抽象化(AA)の実装案「EIP-8141」が次期アップグレード「Hegotá(ヘゴタ)」のSFI(実装予定)へ格上げされたと明らかにしました。

SFIへの格上げにより、ヘゴタのフォークスケジュールはアカウント抽象化の搭載を前提に組まれることになり、次期アップグレードでの実装に向けた調整が本格化しています。

アカウント抽象化がプロトコル層で実現すれば、利用者はガス代をETH以外の資産で支払えるようになり、耐量子計算に対応した署名方式への移行や署名鍵の付け替えも視野に入ります。

ただしnixo.eth氏は、SFI入りによってヘゴタでのアカウント抽象化実装は予定に組み込まれるものの、採用する具体的な方式まで確定したわけではないと説明しています。

アカウント抽象化(AA)をめぐる最新の動きです。

本日、Frame Transactionsを提案するEIPが、次期大型アップグレード「Hegotá」に向けて「実装予定」へ移行しました。

このEIPは当初、Hegotáの目玉機能として提案され、今年3月に「検討対象」へ移行していました。コア開発者の間では、具体的な実装方法について議論が続いているものの、Hegotáでは何らかの形でアカウント抽象化を導入することが重要だという強いコンセンサスが形成されています。(後略)

AA方式めぐり議論活発化、L1・L2統一へ調整

実装方式で割れるAA議論、二案が並立

EIP-8141がSFIに格上げされた背景についてnixo.eth氏は「具体的な実装方式では意見が分かれる一方、ヘゴタでアカウント抽象化(AA)を実現することには強いコンセンサスがあった」と述べています。

その実装方式をめぐっては、L2大手Baseが推進する別案「EIP-8130」も有力候補に浮上しており、2026年9月にBaseで導入される予定であることから、L1とL2で互換性のないアカウント抽象化方式が併存しないよう議論が進められています。

こうした議論が続くなか、EIP-8141の共著者にも名を連ねるEthlabs(イーサラボ)のデレク・チャン氏は、EIP-8141をこの段階でSFIに格上げすることに異論を唱えています。

チャン氏は、EIP-8130への支持やEIP-8141への反対意見が残ったまま格上げを決めれば、コミュニティの声を軽視しているとの誤ったメッセージを送りかねないと述べています。

L1の柔軟性とL2の耐性を両立へ

nixo.eth氏によると、両案をめぐってはL1の柔軟性や将来性を確保しつつ、L2の処理性能やDoS(サービス妨害)への耐性に必要な静的解析にも対応できる共通のトランザクション方式が検討されています。

そのため同氏は、L1に採用する方式にはEIP-8130や将来のアカウント設計をその上に構築できる柔軟性を持たせ、利用者から見れば同じアカウントがL1とL2の双方で機能する形にすべきだとしています。

一方、EIP-8141のSFI入りはヘゴタにアカウント抽象化を搭載する方針を示すもので、現行仕様を確定させるものではなく、EIP番号やトランザクションタイプを含めて大幅に変更される可能性があるとnixo.eth氏は説明しています。

ETH次期改修の全体設計、2027年を照準

ヘゴタ全体でも2027年の実装に向けた機能選定が進められており、主要機能以外のEIPを提案する期限は2026年8月6日に締め切られました。

記事執筆時点でヘゴタへの実装が確定している目玉機能は検閲耐性を高める「FOCIL」のみで、アカウント抽象化については幅広い支持を得られる方式をまとめることを前提に、補助的な機能として搭載が約束されています。

今後は各クライアントチームが9月10日を期限に、優先して実装したいEIPのリストを提出する予定となっています。

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Source:nixo.eth氏X投稿
サムネイル:AIによる生成画像

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