(CNN) 米軍制服組のトップが先月下旬、フロリダ州にある米中央軍司令部を秘密裏に急きょ訪問し、イランに地上部隊を派遣して高濃縮ウランを押収する計画について、対面で説明を受けていたことが分かった。事情に詳しい情報筋2人がCNNに明らかにした。高濃縮ウランは核兵器製造に必要な重要原料。
情報筋によると、この時のブリーフィングは極めて緊急かつ機密性が高い内容だったため、ケイン統合参謀本部議長は5月19日、ベルギー首都ブリュッセルでの北大西洋条約機構(NATO)高官会議から急きょ帰国の途につき、大西洋を渡ってフロリダ州タンパへ戻らざるを得なかったという。高官が集まるブリーフィングが緊急開催された事実は、政権がハイリスクな地上作戦の実行を承認する寸前まで近づいていたことを浮き彫りにする、と情報筋は指摘した。
統合参謀部の報道官は、潜在的な作戦への備えについてコメントを控えた。
情報筋の1人によると、ケイン氏はその後、トランプ大統領にこうした作戦で取り得る選択肢について説明したという。
だが情報筋によると、トランプ氏は作戦がイランの激しい報復を招き、戦争を長期化させて世界経済をさらなる混乱に陥れる可能性が高いとの警告を受け、実行を見送った。事情に詳しい複数の情報筋によると、トランプ氏は米軍に相当な死傷者が出る可能性にも懸念を示したという。
この作戦に向けた計画が進められていた時期、トランプ氏はホルムズ海峡の封鎖解除や核開発を巡る交渉の妥結に向け、イランと合意に近づいていると繰り返し発言していた。トランプ氏は6月11日、米国とイランは近日中、おそらく今週末にも合意に署名するとの見通しを明らかにした。
しかし、先月の時点でイランへの地上部隊派遣をめぐる議論が行われていた事実からは、米国が紛争の激化にどれほど近づいていたかがうかがえる。
軍事作戦の計画に詳しい情報筋の1人は、「多くのリスクがある」と指摘。先月トランプ氏が軍にゴーサインを出さなかったのは驚くに当たらないと付け加えた。
事情に詳しい情報筋3人がCNNに明かしたところによると、イラン政府は米国との交渉が決裂して戦争が再開した場合に備え、イエメンの主要代理勢力フーシにバベルマンデブ海峡を封鎖させる経済的な「核オプション(禁じ手)」も練っているという。バベルマンデブ海峡は世界貿易の要をなす海上交通の要所で、イランによるホルムズ海峡の封鎖が続く中、紅海への入り口として海運の生命線を担ってきた。
米政権高官は12日、CNNのコメント要請に対し、交渉でイランが合意したとされる条件のリストを提示した。核物質の破壊・撤去や核計画の解体、ホルムズ海峡の開放、イランによる代理テロ組織への資金提供の停止などが含まれており、制裁緩和が実現するのはその後だという。
イラン国営メディアによると、イラン側が合意した内容はこれとは大きく異なる。イランはホルムズ海峡の管理譲渡には同意しない方針で、どんな合意であれ240億ドル相当の凍結資産の即時解除が求められると報じている。

2 時間前
1





English (US) ·
Japanese (JP) ·