『ちいかわ』最新映画、3日で興収22億円突破の好スタート。東宝株続伸、株式分割でより身近になった“株主優待”に注目

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7月24日に公開された『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』が、好調な興行成績を記録している。全国447館で公開された同作は3日間で興行収入22億円超を記録した。

2026年公開作品の中でも上位の成績となった。初週末興行収入に占める初日の興行収入(約9億9000万円)の割合は44.2%。近年の人気シリーズ作品と比べても高い水準だという。夏休み開始と公開時期が重なったことも、好スタートにつながったと見られている。

映画『ちいかわ』ヒット観測受け、東宝株続伸

Trading View提供「東宝」(9602)株価チャート(6カ月)
Trading View提供「東宝」(9602)株価チャート(6カ月)

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このヒット観測を受け株式市場でも東宝への関心が急上昇した。公開初日の7月24日には前日比6%超の急騰を見せ、週明け27日も続伸し前日比+2.5%近い上昇となった。27日終値は1482.5円で、出来高は800万株を超えた。

株価上昇の背景には、興行収入以外の要因も考えられる。SNS上では「子供向けだと思って観に行ったら、大人ほど衝撃を受ける」「涙が止まらなかった…」といった作品を評価する投稿が広がっている。さらに、グッズなど物販への関心も高まっており、映画館収入にとどまらない収益拡大への期待が株価を押し上げていると見られている。

「株式分割」で個人投資家にも手が届きやすい

東宝は2026年3月1日付で1株を5株に分割する株式分割を実施した。これにより、通常の売買単位である100株を購入する際の投資金額は、分割前の80万〜90万円台から5分の1程度まで引き下げられ、100株単位でも購入しやすい環境が整った。

東証が推奨する投資単位(5万円以上50万円未満)に沿う狙いもあったとみられ、エンタメファン層を中心とした株主拡大が期待されている。

映画・演劇の「株主優待」がお得。権利確定日は?

東宝株には、映画館や演劇公演で使える株主優待制度がある。分割後の基準では、保有株数に応じて年1回、TOHOシネマズなどで使える映画招待券が進呈され、100株以上で1枚から始まり2万5000株以上では30枚が進呈される。さらに5万株以上の株主には演劇の指定公演に招待されるペア招待状も用意されている。

優待を受け取るには、権利付き最終日である8月27日の取引終了時点までに株式を保有し、翌28日の権利落ち日を経て31日の権利確定日を迎える必要がある。招待券の有効期間は翌年1〜12月で、8月末権利確定分の映画招待券は同年12月下旬までに発行される見込みだ。

なお、映画公開に合わせて会員サービス「TOHO-ONE」でも、プレミアムプラン入会者を対象にオリジナルグッズを進呈するキャンペーンが7月17日から実施されており、株主優待とあわせてファン層への訴求を強めている。

1Q決算は増収も一時的減益、要因は事業再編

2027年2月期第1四半期(3〜5月、7月15日発表)は、営業収入887億円(前年同期比4.6%増)と増収した一方、営業利益は138億円(同28.3%減)と減益。要因は3月の海外ライセンス事業の会社分割に伴う一時的な会計調整で、事業不振によるものではないとしている。通期予想(営業収入3450億円、営業利益620億円)は据え置かれている。

セグメント別に見ると、映画事業は『名探偵コナン』最新作などが牽引し営業収入433億円・営業利益96億円と増収増益。IP・アニメ事業はグッズ販売が前年比35.6%増と好調だったものの、ライセンス調整の会計負担で営業利益は91.8%減となった。演劇事業は外部劇場公演の好調により営業利益が前年の約6.7倍に拡大。不動産事業は空室率0.3%の高稼働を維持しつつも、道路事業では前年にあった価格改定による増益効果がなくなり、やや減益となっている。

今後は、過去の高値(1752円)に向けた上昇トレンドを持続できるかが焦点となる。『ちいかわ』の興行の伸びとグッズ収益が、2Q以降の業績にどこまで寄与するかが注目される。

 ※本記事は、事例として取り上げた金融商品の売買を勧めるものではありません。本記事に記載した情報によって読者に発生した損害や損失に関しては、発行媒体は一切責任を負いません。投資における最終決定はご自身の判断で行ってください。

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