その白いフワフワ、幻想的だけど中国原産の害虫です。「庭のいたる所に」「我が家にもやってきたか」目撃相次ぐ

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最近、白くてフワフワとした“不思議な虫”の目撃情報が相次いでいます。

その虫の正体は、中国原産の外来種「チュウゴクアミガサハゴロモ」の幼虫です。

農林水産省の公式サイトによると、チュウゴクアミガサハゴロモが日本で初めて発見されたのは、2014年の大阪府。その後、本州、四国、九州の各地でも発見されるようになりました。

幼虫の体長は1〜3mm程度。腹部から糸状の白いろう物質の毛束をまとっていて、放射状、またはクジャクの尾羽のように広がります。

この虫はサナギを経ずに羽化する不完全変態の昆虫で、日本では6月~7月頃と9~12月頃の年2回、羽化が確認されています。成虫の体長は11~15mm程度で、茶褐色の羽を持っていますが、飛翔能力は低いと考えられています。

「かわいらしい」見た目だが…果樹などに被害

幼虫期のフワフワとした見た目から、「かわいらしい」「幻想的」とも評されるチュウゴクアミガサハゴロモですが、実は植物に被害をもたらす「害虫」です。2024年に国内で初めて農作物への被害が確認され、その後、全国各地へ被害が拡大しています。

幼虫や成虫は、かんきつ類やキウイフルーツ、ブルーベリー、りんご、桃などの果樹のほか、茶、植木などに寄生し、吸汁により加害します。

さらに、糖分を多く含んだ排泄液を出すことで「すす病」を誘発し、果実の外観品質を損ねたり、産卵によりもろくなった枝が折れることもあるといいます。

「我が家にもやってきたか」「庭のいたる所に」SNSで報告相次ぐ

こうした情報が急速に広まっていることから、SNSでは「チュウゴクアミガサハゴロモ、我が家にもやってきたか。かわいいけど、植物を枯らしてしまいかねない虫」「庭のいたる所に出没! 綿毛のような儚げな見かけとは違い、樹液を吸って植物を傷めている」といった投稿も数多く見られます。

記者も6月、千葉県柏市内のサッカー場でチュウゴクアミガサハゴロモとみられる幼虫を発見し、動画を撮影したばかりです(動画)。

なお、寄生した植物の人為的な移動により世界中に分散しており、2010年に初めてチュウゴクアミガサハゴロモが発見された韓国では、一部地域のりんご園やくり園で、ほとんどの樹が枯死するなどの被害が生じたといいます。

防止策としては、産卵による加害を防ぐために「防虫ネット」を設置したり、産卵痕がある枝を見つけた際に除去したりといった方法が有効とされています。

もし身近な庭木や家庭菜園でこの「白いフワフワ」を見かけたら、かわいいからと見過ごさず、早めの対策を心がけたいところです。

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