その白いフワフワ、全国で被害拡大中の害虫です。人の生活をおびやかす「身近な外来種」3選

1 ヶ月前 12

日本で確認されている外来生物の中には、地域の生態系を壊しかねない厄介者や、人の生活を直接おびやかす懸念がある生き物も存在します。

この記事では、環境省や各自治体などが警戒を呼びかけている外来の虫を3種類紹介します。

♢チュウゴクアミガサハゴロモ

2024年に国内で初めて農作物への被害が確認され、最近、SNSで「我が家にもやってきたか」「庭のいたる所に出没!」などと目撃報告が相次いでいるのが、中国原産の「チュウゴクアミガサハゴロモ」です。

幼虫期のフワフワとした見た目から、「かわいらしい」「幻想的」と評されることもあります。しかし、幼虫や成虫が果樹や茶、植木などに寄生し、吸汁により被害をもたらす害虫です(農林水産省公式サイトより)。

各自治体も警戒を呼びかけており、防止策としては、産卵による加害を防ぐために「防虫ネット」を設置したり、産卵痕がある枝を見つけた際に除去したりといった方法が有効とされています。

♢ツマアカスズメバチ

近年、九州地方の自治体などが「見かけたら通報を」と呼びかけているのが、中国・台湾・東南アジア・南アジアが原産の「ツマアカスズメバチ」です(環境省公式サイトより)。

体は全体的に黒っぽく、アゴのあたりは黄色く、腹部は鮮やかなオレンジ色で、何より脚の先が黄色いのが特徴的です。巣は、大きいものだと長径1mに達することもあります。

在来のスズメバチと同様に強い毒性を持ち、人に刺傷被害が及ぶ恐れがあります。加えて、捕食される昆虫の減少による生態系のかく乱のほか、飼育ミツバチへの攻撃による養蜂や受粉への被害といった農林業(養蜂)への影響が懸念されることから、国の「特定外来生物」に指定されています。

そのため、環境省や複数の地方自治体は、ツマアカスズメバチやその巣を発見した際に、市役所や地方環境事務所などへ情報を寄せるよう呼びかけています。

♢アルゼンチンアリ

2026年6月に岐阜県・御嵩町で発見されるなど、たびたび日本への侵入が確認されている南米原産の「アルゼンチンアリ」。ヒアリやアカカミアリのような強い毒は持っていないものの、爆発的に増殖することから国の「特定外来生物」に指定されています(御嵩町公式サイトより)。

このアリは体長が約2.5〜3mmと極めて小型で、色は全体的に茶褐色か黒褐色。特徴としては、時に数千〜数万匹規模の異様な大行列を作ることや、在来のアリに比べて動きがとにかく速い点が挙げられます。

在来のアリを駆逐するなど、地域の生態系を壊してしまう恐れがあるだけでなく、わずかな隙間から室内に侵入するため、人に精神的被害をもたらす懸念もあります。

自宅の敷地内でアルゼンチンアリを見つけた場合については、複数の自治体が自主防除の協力を呼びかけており、巣の根絶が期待できる「ベイト剤」の設置などが推奨されています。

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