きっかけは、ごく普通のEtsyのレビューでした。
ハンドメイド作品が売買できるサイト「Etsy」で、あるユーザーがビキニのレビュー欄に投稿した1枚の写真。そこには、アンダーヘアを隠すことなく堂々とビキニを着こなす姿が写っていました。
その写真を目にしたTikTokクリエイターのangle(@sujindah)さんが「あれを見て、考え方が変わった」と投稿すると、動画はまたたく間に1400万回以上再生される大反響を呼びました。
「フルブッシュ(自然のままのアンダーヘア)・イン・ア・ビキニ」というフレーズはTikTokでトレンド入りし、「2025年をその女性に捧げたい」とつづったBrave New Girl(@bravenewgirld)さんの投稿をはじめ、共感の声が次々と集まりました。
この流れは、ファッション界ともシンクロしています。
Vogueによると、メゾン・マルジェラは2024年春夏のオートクチュールコレクションで、本物のアンダーヘアを使って手縫いで作られた「陰毛ウィッグ」を発表。映画『哀れなるものたち』ではエマ・ストーン演じる主人公がアンダーヘアをそのままに登場し、話題を呼びました。さらに2025年10月、キム・カーダシアンのブランド「SKIMS」が“フェイクアンダーヘア”付きショーツをどんな体毛にも対応できるよう12色展開で発売し、「ブッシュ・イズ・バック」の流れを決定づけました。
専門家によると、陰毛には体を保護し、フェロモンを広げるという生物学的な役割があるといいます。にもかかわらず、長年にわたり、「あって当然のもの」が「あってはならないもの」のように扱われてきました。現在の「フルブッシュ」の復権は、そうした価値観への静かな問い直しでもあるのかもしれません。

2 日前
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