「ある野菜」の味や匂いを好む人は2型糖尿病・高血圧のリスクが低い

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食事と病気の関係は、見た目よりずっと複雑

「野菜をよく食べる人は健康的だ」と聞くと、なんとなく納得しやすいものです。

しかし科学的に見ると、食事と病気の関係を調べるのは非常に難しい作業です。

たとえば、ある食品をよく食べる人に病気が少なかったとしても、その食品のおかげとは限りません。

もともと健康意識が高く、運動習慣があり、睡眠や収入など他の条件にも恵まれている可能性があります。

反対に、病気になった後で食生活を変えたために、見かけ上の関係が生まれることもあります。

そこで研究チームが注目したのが、味覚と嗅覚の遺伝子です。

私たちが「この食べ物は好き」「このにおいは苦手」と感じる背景には、味やにおいを感じ取る受容体の個人差があります。

そして遺伝子は基本的に、生まれた時点で決まっており、後から病気になったことで変化するものではありません。

この性質を利用すれば、「ある食品を好みやすい遺伝的傾向」を手がかりに、食事と病気の関係をより公平に調べられる可能性があります。

チームは今回、UK Biobankのデータを用いて、37〜73歳の成人16万人以上を対象に、30種類の味覚受容体遺伝子と295種類の嗅覚受容体遺伝子を調査。

さらに、140種類の食品に対する好みや摂取量との関連を分析しました。

その結果、ニンニク、グレープフルーツ、タマネギ、ワサビやホースラディッシュ、ソラマメ、塩を加える好みなど、さまざまな食品嗜好に関わる遺伝的関連が見つかりました。

そして、その中でも特に注目されたのがタマネギでした。

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