機関向けの仮想通貨カストディ(保管)サービスを提供している大手企業BitGo(ビットゴー)が、カルダノ(Cardano/ADA)のブロックチェーンを基盤とした米ドル連動ステーブルコインである「USDA」のカストディサービスを提供することが明らかになりました。
USDAは、Cardanoブロックチェーンを基盤とした法定通貨裏付けの米ドル連動ステーブルコインであり、金融サービス会社である「Anzens」から2024年後半にローンチされる予定となっています。
このステーブルコインは元々、カルダノ創設メンバーであるEMRUGO(エマーゴ)によって2022年11月に発表されていましたが、その後は規制上の理由からローンチを延期、今年7月には仮想通貨関連企業である「Encryptus」の指揮の下でローンチ計画を再始動することが発表されています。
USDAのカストディサービス提供については、BitGo・Anzens・EMRUGOの3社から発表されており、業界トップクラスの機関向けカストディを提供するBitGoの技術を活用して、ユーザーにシームレスで安全な体験を提供すると説明されています。
We are excited to partner with @AnzensOfficial to secure USDA, the first Cardano-native stablecoin.
BitGo’s custodial services will ensure a seamless, secure experience for users.
Learn more https://t.co/BZ7264yoVj
— BitGo (@BitGo) September 30, 2024
初のCardanoネイティブステーブルコインであるUSDAを保護するために、Anzensと提携できることを大変嬉しく思います。
BitGoのカストディサービスは、ユーザーにシームレスで安全な体験を提供します。
EMURGOは公式発表の中で「完全な裏付け資産がある安全なCardanoネイティブステーブルコインは、Cardano上の分散型金融(DeFi)の発展に不可欠である」と述べており、USDAは個人や企業に新しい可能性を開く存在だと説明しています。
USDAが正式にローンチされると、カルダノ基盤の分散型取引所(DEX)などで価格下落時に資産を避難させることができるため、カルダノ関連のDeFi・DEXを利用するユーザーにとってUSDAは重要な存在になると予想されます。
BitGo(ビットゴー)は、2013年に設立された機関向け仮想通貨カストディの大手企業であり、50か国以上の1,500を超える機関クライアント・取引所・プラットフォームに選ばれてきた実績を有しているため、BitGoとの協力はUSDAの信頼性を強化する要素の1つにもなります。
カルダノではステーブルコイン関連の話題も増えていて、最近では金担保型の暗号資産であるキンカゴールド(XNK)の発表なども行われているため、今後はカルダノ基盤ステーブルコインの取引が活発化し、カルダノエコシステム全体の成長にもつながる可能性があると期待されています。
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Souce:EMURGO公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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