2025.12.02 21:30:54 Tuesday
スウェーデンのウプサラ大学(UU)で行われた研究によって、「ビッグバンより前に“意識の場”が存在し、そこから時間や空間や物質が生まれた」という常識破りの理論モデルが提案されました。
この研究では、意識そのものを宇宙全体に広がるフィールド(場)としてとらえ、量子場理論(粒子を場の揺らぎとして扱う理論)の道具を使って、その場のゆらぎや“崩れ方”から時空や物質、さらには私たち一人ひとりの意識がどのように立ち上がるかを数式で描いています。
さらに著者は、私たち個々の人間の持つ意識は意識場の上に存在する波のような存在であり、肉体は滅びても意識は意識場に帰っていくと解釈できると述べる仮説を提示しています。
この仮説は、量子物理学と古くからの哲学・宗教の思索を「数式」で橋渡ししようとする試みでもあります。
脳の副産物だと考えられてきた意識を、むしろ宇宙の基本要素と捉え直す視点は、意識研究の難問に挑む一つの革新的アプローチです。
日本では物理学と哲学の領域を結びつける試みは希薄ですが、欧米などでは物理学者と哲学者が一緒に量子論や時空の基礎を議論する大学や研究センターも少なくありません。
そしてそうした場では物理学と哲学の融合はトンデモ科学ではなく真面目な学問としてとらえられています。
そのため今回の研究は異色の内容ながら、専門誌で当該号の最優秀論文に選ばれ、表紙も飾るなど注目を集めています。
もし“意識の場”が本当に宇宙の根っこにあるとしたら、私たちが世界や自分自身をみる視点はどこまで変わるのでしょうか?
研究内容の詳細は2025年11月13日に『AIP Advances』にて「基礎的場としての普遍意識:量子物理学と非二元哲学の理論的架け橋(Universal consciousness as foundational field: A theoretical bridge between quantum physics and non-dual philosophy)」とのタイトルで発表されました。
Universal consciousness as foundational field: A theoretical bridge between quantum physics and non-dual philosophy https://doi.org/10.1063/5.0290984









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